かあむ茜月は看取り介護に対応した施設です。先日、看取り介護について勉強会を行いました。

個人の生き方と家族の関り
生き方と最期の考え方
看取り介護は「利用者がこれまでどのうような人生を歩んできたのか、どんな価値観を持っているのか」これが重要になります。
家族の絆や葛藤
看取り介護の場では、家族の間にある絆や過去の葛藤が明確になることがあります。疎遠だった家族が最期の時期に集まることで、複雑な感情が浮き彫りになることもあります。
家族との関係を調整し、最期を穏やかに過ごせるよう支援が必要です。
家族は利用者の死を徐々に受け入れるプロセスを経ますがその速度や段階は人によって異なります。
例:「もっと何かできたのではないか」という後悔や「これで良かった」という安心感など。

看取り介護の基本知識として下記の3つの知識が必要です。
- 目的と意義
- ACP(アドバンスケアプランニング)
- 看取り介護の必要性
それぞれ詳しく説明します。
看取り介護の意義と目的
私たち介護職は看取り介護を行うにあたって、目的と意義を見失ってはいけません。おもに下記の内容を実施します。
・尊厳ある生活を支援する
・苦痛を伴う対応は行わない
・緩和する医療は行う場合がある
・日常生活のケアを主とした考え方
・チームを結成する
・週に1回カンファレンスを開催
私たちは、目的個別ケアの質を高め統一する観察したこと、気づきを記録していきます。
看取り介護の必要
現代社会は超高齢化社会となっており、看取り介護はとても必要なことなんです。そのため、私たちも自ら勉強し「どのようにサポートしていくのか」を日々話し合っております。

ACP(アドバンスケアプランニング)
ACPとはアドバンスケアプランニングの略で「将来の医療やケアについて、本人が主体となって考え、家族や医療・ケアチームと話し合う取り組み」です。
厚生労働省のデータから「終末期においては約70%の患者で意思決定が不可能 」ということがわかります。
そのため「事前に病状の認識を確かめて、あらかじめ意思を聞いておけばよいのではないか?」という考え方が確立されました。
ACPは利用者の意思をケアプランに反映し、人生会議の進め方やタイミングを見計らって進めます。
ACPは病状の進行に応じてケアプランを更新し、継続的な見直しと柔軟な対応を実現します。